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タニシ、いかがですか?
ここ1~2年、街なかで良く見かけるようになった「タニシ屋」さん...

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「タニシ屋」って何を売るのかって、田んぼに良くいるタニシです。
小腹が空いたときのちょっとしたおつまみに、
はたまたご飯のおかずに、と、甘辛く煮付けたタニシです。

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軽量カップの代用のアイスクリームのコーンカップ1杯分で3000ルピア。
今の為替レートだと約26円ぐらいでしょうか。


カメラを構えたら、誇らしげに売り物を見せてくれました。

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こんな風にビニール袋に入れて持ち帰りです。
オートバイに据えつけたガス台で暖めながら販売しているので、暖かいままお召し上がりできます(笑)。


タニシ、私はまだ学生の時分、カリマンタンの内奥の村に通っていた頃に良く食べました。
村の女の子達と一緒に、小川でザルを使って掬って取った経験を思い出します。もう15年も前の話です...
当時、森の恵みを利用して暮らしている人達の生活では、それなりに貴重なタンパク源だったとは思いますが、
街なかで売っているタニシを目にすることはありませんでした。
農村でしか口にしない、いわゆる「田舎くさい」食べ物だったのでしょう。


それがどうしたことか、ここ1~2年はボゴール市内でも良く見るようになりました。
こうやって路上で売られているだけでなく、きちんと店舗を構えた食堂でもメニューのひとつに並んで居たりします。
おそらく、街で生まれ育った最近の若い世代にとって、センセーショナルな食べ物なんでしょうね。
ちなみに鍋の中には、英語で” Indonesian Laurel ”と呼ばれる、臭み抜きのSalamの葉が一緒に煮込んであるので、
生臭い感じはしませんでした。


このタニシの煮付け、巻き貝のようになっている頭の部分から、チュッと身を吸い出して食べます。
食べやすいように、巻いている殻のお尻の部分を砕いてあります。
お尻を砕いていないと、吸ってもなかなか中身が出て来ず、食べるのに何議します。

私にとっては、懐かしくはあるけれど、美味しいかと問われると首を傾げたくなる食べ物ですので、
どうして急に最近になって流行り出したのか判りません。
これを食べた翌日には、ほっぺたが筋肉痛になったことをよく覚えています。

ちなみに最近のタニシ・ブームは、天然モノではなくて養殖モノで成り立っていて、
都市近郊の農村では、タニシの養殖で一儲けしている人が出てきているようです。


うら若き娘さんが買ってました。
家に持ち帰って、二人でチューチュー吸って食べるのでしょう(笑)。

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撮影は4枚ともK-5 & DA*16-50mmF2.8にて
by asang | 2012-07-22 21:37 | Urbanscape
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