ブサキ寺院を後にして、ホテルに向かいます。
その道すがらに寄ったのがスマラプラ王宮。 18世紀初頭に興ったクルンクン王国の王宮跡だそうです。 「水に浮かぶ宮殿」と称されるバレ・カンバン。意外に小さな建物でした。 宮殿の天井には見事な絵が。ラーマヤナ物語などが描かれているそうです。 敷地内にはインドネシア独立まで使われていたという裁判所と博物館、付随するお寺が建てられていました。 旅行を終え、ボゴールに戻ってからパラパラと本を捲っていたら、 ここがバリの歴史においてとても重要な場所であったことを理解しました、遅ればせながら… オランダによる350年にわたる蘭領インド統治において、神々の島バリもその支配を免れなかったわけですが、 幾つもあったバリの王国も次々とオランダに屈して崩壊していきます。 王国の中でもオランダ支配に強く抵抗したのがクルンクン王国。 そして最終的に1908年、オランダと対峙した王国の最後のひとつであったクルンクンが攻め落とされます。 最後は王家の集団自害という形で幕が下りたと伝えられているクルンクン王国の、その王宮がここにあったのですね。 で、そういう知識を得た上で、自分の撮った写真を見直してみたら、とても興味深いものが目に付きました。 撮っているときは気づかなかったのですが、ここにある寺院の門に、 神ならぬ、シルクハットを被った人物の彫刻がなされていました。 これってどういうことなのだろうか、と大きな興味を抱きます。 支配者側に強制的に作らされたものなのか、あるいはバリ人側が友好の記しとして刻んだものなのか、あるいは大いなる皮肉なのか… この人物はオランダ人なのか、あるいは間接統治に取り込まれたバリ人菅史が西洋風の出で立ちをしているものなのか… この門が作られた年代もわからないのでなんともいえないのですが、 このスマラプラ王宮が辿った歴史を考えると、とても意味深いもののように感じます。 こういうものの背景を説明できるガイドさんに連れられてバリを旅したいなぁ… 1・2枚目:K200D & DA12-24mmF4 3~7枚目:K200D & FA31mmF1.8AL Limited
by asang
| 2010-07-23 21:33
| Bali
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