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カリマンタンの村 (#4)
明けて翌日は、私がお邪魔している村での新年会です。
みな着飾って、村の集会場に集まります。
村長や長老さん達の挨拶のあとは、地区対抗の踊りのコンテスト。

村内を3つのブロックに分けて各地区代表の女性陣が踊りの華麗さを競い合います。
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男性陣はグループでなく、個人で技を競い合います。
残念だったのは、この村で最も踊りの巧みなおじさんが、今年は足を怪我してしまい欠場だったこと。
このTm Martinさんが今年の優勝者でした。
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1・2枚目 K200D & DA*16-50mmF2.8
3・4枚目 K200D & FA50mmF1.4



上手な踊り手の身のこなしは、見ているだけで鳥肌が立つほどにすばらしいです。
私の撮影テクニックでは、そのすばらしさを表現できず残念です。

年によっては私も担がれて、踊らされます。
私は本物志向なので(笑)、彼らの本来のスタイルである、ふんどし一枚で踊ることにしています。
私のギクシャクした踊りは、常に会場の爆笑を取ることになります...
「アサン、あんたの尻の白いのは、死ぬまで忘れんわ!」
というのがおばちゃん達の井戸端会議のネタになっています。

さて、ブログを訪問してくださった方からご質問いただいていますが、
女性陣が手にしているのはサイチョウ(犀鳥)の羽です。
女性の帽子につけているのは、獣の牙。トラやイノシシの牙を用いてますが、
最近ではプラスチックのイミテーションのものも出回っています。
男性の帽子についているのはヤギの毛です。

サイチョウは、彼らケニャ・ダヤクという民族にとって、
神のメッセージを伝える鳥として重要な位置を占めています。
このサイチョウも、森林伐採とプランテーション拡大で数が減少し、その羽も入手しがたくなりつつあります。
by asang | 2009-05-16 17:50 | Kalimantan
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